気ままに行こう

子育て中の国際結婚家庭の日常生活

韓国での乳がん治療体験記② 検査

前回の内容はこちらから

j-piyo.hateblo.jp

 

 

さて、長男は1歳半から保育園に預けていました。

 

私が長女を妊娠中、ツワリが酷すぎて水を飲んでも吐くほどだったので、食事の準備さえしてあげられず遊んでもあげられず、同じマンション内にある1番近い保育園に預けていたんです。

 

なので総合病院に行く時も、生まれて間もない長女だけ連れて行きました。

 

総合病院に行く前に保育園に電話して事情を説明し、長男のお迎えの時間が遅くなることを伝えました。

 

 

f:id:j-piyo:20210226135329p:plain

 

そして近所の総合病院の外科に行き、産婦人科で書いてもらった紹介状を渡しました。

 

それからすぐに看護師さんが案内してくれ一気に全検査終了

なんの検査をしたのかはっきりは覚えていませんが、

●血液検査

●エコー検査

などなど・・・

他には何の検査をしたのか覚えていません。。

 

総合病院なので検査を待っている患者さんがたくさん居るのに、どの検査も私が最優先

[待ち時間ないって爽快だなぁ]なんて、のん気に思っていました。

 

病院中あちこち周り、全ての検査が終わると、また外科へ。

少し待ち、すぐに診察室に呼ばれました。

 

ドクターは検査結果を見て、

 

ドクター)「検査結果で癌と断定はできません。しこりは4.8cmで大きいですが、このケースだと90%の人は癌で、残りの10%は癌ではありません。」

 

この時点で、夫も私も[癌ではないだろう]と思っていました。

きっと癌じゃない10%のうちの1人だろうと。

 

続けて、

ドクター)「癌であろうと、癌でなかろうと、このシコリは大きいので取らないととけません。取ってからが癌かどうか検査をします。」

 

[どっちにしても手術なんだぁ。なんか初めてでドキドキ]

良いのか悪いのか、私は大変な状況になると何故かワクワクしてしまうんです。

まだ不安を感じていなかったので、緊張感も危機感も全くなくドクターの話しを聞いていました。

 

ドクター)明日の午前中に手術の予定が空いたのでいかがですか?」

 

私)「えっ?!(今なんて言った?明日??)」

いきなり明日手術だなんて、びっくり

 

検査もそうですが、日本ではあり得ないスピードで事が運ぶので、さすが韓国だなぁと感心しつつ、明日じゃ急過ぎだから他の日にしてもらおうと思っていたら、夫が静かに答えました。

 

夫)「分かりました、明日お願いします。」

 

ギョギョッ!!

 

[なに勝手に返事してるのよ〜]

 

私は夫に向かって、

私)「子供達はどうするの?誰が面倒見るの?」

 

夫に「面倒みれる?」とはあえて言いませんでした。

家事が一切出来ない夫に子供達の世話が出来るはずがないことが分かっていたので、むしろ夫には子供達の面倒を見て欲しくないと思ったんです💧

 

夫)「こういう事は早い方が良い、子供達はなんとかする。」

 

夫が真顔で言うので、何だか急に不安になりました。

 

ドクター)「手術にかかる時間ですが、癌でなければ2時間で終わります。もし癌の場合は、シコリを取り除くだけではなく、乳腺も左脇のリンパも切り取ることになると思うので、時間は長引きます。それから、乳腺をとると左胸は授乳出来なくなりますがよろしいですか? どのみち、もし癌だった場合には抗がん剤治療になると思うので、授乳はできなくなります。

 

ガーン・・・おっぱい星人の息子をどうしようかと一瞬考えたのですが、ほかに選択肢はないでしょ。

癌だったら取らないと...

 

なぜなら、検査した時に乳腺にも小さなシコリが2つほど見つかったんです。

 

それから手術の説明を聞き、同意書を書き、翌朝8時(だったかな?)に来るように言われました。

 

この日にする事を全て終え、とりあえず一階ロビーにあるイスに夫と一緒に座りました。

私は生まれてまだ9日目の長女を抱っこして。

 

 

ものすごく疲れました。

朝から動きっぱなし。

この時、午後4時過ぎだったのを覚えています。

 

私はこの時には何となく[癌だろうな]と思い、[授乳も終わりかぁ。おっぱい星人の上の子は泣かないかなぁ]なんて考えていました。

癌になったというショックより、いきなり断乳することになって泣いている長男を想像し、そっちの方が悲しく感じていました。

 

そしてこれからどうなるのか不安もありましたが、突然の事でワケが分からず、先のことも考えられず、とにかく明日が手術、ただそのことで頭がいっぱいでした。

そして、現実のこととは思えないフワフワした感覚でした。

 

 

もし手術までに余裕があったら病院を選ぶこともできましたが、病院を選ぶなんてことすら思いつきもしませんでした。

結果としては、この病院はうちから近かったので子供達がお見舞いにこれたし、有名な病院に行って手術まで数ヶ月も待たされたら手遅れになっていたかもしれない上、実はこのドクターは手術の手が早くて乳がんの名医ということで地方新聞で紹介された先生だったということを後日知り、これで良かったと改めて思えたのですが、それにしても突然続きでした。

 

つづく↓↓

韓国での乳がん治療体験記③ 手術 - 気ままに行こう

 

 

f:id:j-piyo:20210226135232p:plain