国際結婚家庭でも子供はバイリンガルにはなれない?!
「家では何語で話すの?
子供達は韓国語も話せるの?」
これは国際結婚家庭として受ける質問のうち2番目に多いものです。
1番多い質問はこれです⇩
ここでは、あくまでも私の経験から感じたことを書いていこうと思うので、他の人から聞いた話と違うぞ?と思うこともあるかもしれません。
1.家では何語で会話する?
何語で会話するか、気になりますよね。
この質問、国際結婚家庭の方が居たら私も必ず聞いちゃいます🤗
うちの場合は、主人は日本が少しだけ話せるレベルなので日本語では会話にはならないんです。
なので、家族でいるときは、基本的には韓国語で会話します。
でも、ちょっと複雑な問題があるんです。
「家では韓国語で話します」という簡単な答えだけではないんです。
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2.子供が外国語を話せるようになる環境
母親と父親の話す言葉が違うからと言って、子どもは必ずバイリンガルになるわけではありません。
私もハーフの子供は当然バイリンガルになると思っていたのですが、それは違うことが韓国に行って分かりました。
韓国には母親が外国人の国際結婚家庭の方がたくさん居たのですが母親が子供に自国語を話すようにさせないと、子どもは母親の言葉を聞き取って理解はしても全く話せない場合が多々あるんです。
ちょっと分かりにくいのでうちの状況に例えて説明します。
韓国で生活していて私が韓国語ばかりを話していると、子供達は日本語を聞いても理解しません。
日本語は韓国に居たら外国語になってしまうので当然ですね。
逆に、私が子供達に日本語で話しかけていたとします。
この場合、子供は日本語を理解するようになります。
でも、子供に日本語を話すように教えない場合、子供は私の話す日本語を聞いて理解はしても日本語を話せないんです!😭
そうなると、親子の会話で母親が日本語で話していても、子供は韓国語で話すという事になります。
不思議ですよね😵
母親が日本語で話しかけていて、幼少期は日本語で会話をしている子供達も、幼稚園・小学校と集団生活をしていくにつれ韓国語で話すのが楽になってくるみたいです。
当然ですよね。
友達や先生、外では韓国語で生活しているので、子供にとっての母国語は韓国語になるので。
そうすると、母親との会話に日本語で答えていた子供達は、次第に韓国語で返事をするようになってきます。
韓国語での会話がその子にとっては自然だからです。
ここで母親がどういった選択をするかが別れ道になる気がします。
それでも子供には日本語を話させる努力をするか、そのまま韓国語を話させるか。。
何故かというと、母親の韓国語能力が高い場合、子供はそれを分かっているので、母親にも韓国語で話しかけてきます。
この場合、それでも日本語を使わせるようにしないと、子供にとって日本語は完全に外国語になってしまいます。
逆に、韓国に居ながら全く韓国語が話せない母親の場合、子供は日本語で話しかけます。
日本語でないと、理解してもらえないのを分かっているので。
でも、この場合も、子供が韓国で成長したら韓国語を話すようになってしまうようです。
出産前から長年韓国に居る日本人夫婦がいらっしゃったのですが、お子さんは日本語を話せませんでした。
しかも、母親が韓国語が堪能ではない場合は、子供が韓国語で言おうとしていることが、次第に理解できなくなるんです。
子供からしたら「簡単な韓国しか話せないお母さんの言っていることが分からない」と。
母親も、子供が韓国語しか話せない場合、お互いの言っていることが理解できなくなってくる可能性があるんですね。
3.5才息子の場合
息子は3才2ヶ月の時に日本に来ました。
3才2ヶ月なので韓国語を話していました。
で、日本語も同じくらい上手でした。
なぜなら、私はずっと韓国で生活すると思っていたので、生まれたばかりの頃から息子の耳に入るように、日本語を話しかけまくっていたんです。
息子は韓国に住んでいるとは言え、半分は日本人なんだから、日本語話せないとでしょ!と思って。
なので、心の声まで、独り言のようにブツブツとずっと言葉にしていました。
息子にとって、いつも一緒に居る存在の私が日本語を話すので、韓国に居ても息子との会話は日本語でした。
でも、それ以外ではどこに行っても韓国語ばかりが耳に入ってくるので、主人との韓国語の会話も問題ありませんでした。
息子は1才半から保育園に通っていたので、韓国語も日本語も同じくらい話せたんです。
これまた不思議なのが、息子は日本人と会話すると日本語になり韓国語で話しかけられると自然と韓国語に切り替わるんです。
これは今でもそうです。
日本語で会話していたのに、私が韓国語のドラマを見始めると、突然韓国語で私に話しかけてくるんです。
(相手が日本語しか話せない場合は、どんな時でも日本語で話しかけます。
私は韓国語と日本語を話すので、息子が私に話しかける場合に何語を使うかは状況によって変わります。)
さて、話しを戻し、何が問題かというと。。
日本に来て、生活圏は全て日本語。
私の韓国語は中級レベル(たぶん)。
成長してきた息子に話しかけたり息子の質問に答えるには、私の韓国語の語彙がちょっと足りない💧
なので、私は韓国語で話していながらも、知らない韓国語の部分だけ日本語で話すというおかしなことに💧
息子は日本で幼稚園に通い始めて1ヶ月もしないうちに、韓国語で話しかけても日本語で返事をするようになりました。
このままだと日本語しか話さなくなるのだと思いますが、主人は日本語が話せない韓国人。
これが幸いでした。
主人と居るときは韓国語を話さないと理解してもらえないので、1日のうちのわずかな時間は本物の韓国語での会話。
現状としては、息子は
私との会話は85%日本語、15%韓国語。
主人との会話は100%韓国語です。
韓国語の単語で知らないものは私に聞いてきます。
主人曰く、息子は発音も韓国人。
ただ、主人は訛りがあるので、息子も訛っています😭
ちなみに、韓国に居たときになりますが、息子が一番最初に言った言葉は韓国語。
その後は韓国語と日本語の単語が混ざっていました。
4.3才娘の場合
息子は少し話せる土台があって日本に来たので良いのですが、娘は1才1ヶ月の時に日本に来ました。
その頃は言葉らしい言葉はまだ発していません。
日本に来てから、娘といるときは私は韓国語を使っていました。
なので、最初の頃は両方話せそうな雰囲気があったのですが、友達と遊ぶようになり日本語の環境が増えてくると、ほぼ日本語を話すようになりました。
そしてそのうち、韓国語と日本語の混ざった変な単語や文章を言うようになりました。
例えば、
娘が「モッコたい!」と言うので(何だろう??)と考えていると、お菓子を指さしているんです。
(もしかしてそれって「食べたい」ってこと??😲💧)
「食べたい」の韓国語「モッコ シッポヨ(먹고 싶어요)」と混ざった言葉だったんですね。
「먹고(モッコ)たい!」か。。。
韓国語と日本語を知らないと、娘の言っていることが理解できないことがあります。両方知っていても理解するのに時間がかかるときもあります。
でも、基本的には娘は日本語です。
最初の頃、娘は日本語話せない主人にも、当たり前のように日本語で話しかけていました。
簡単な日本語なので、主人も言葉と雰囲気で理解していました。
が、娘も3才になり色々と分かるようになってきたので、主人は娘に韓国語を使うように言っています。
言ってもいますが、たまに、韓国語で話しかけないと応えないようにしているんです。
そんなことをしているうちに、娘も韓国語を少し話すようになってきました。
現状、娘は
私との会話は95%日本語、5%韓国語。
主人とは70%日本語、30%韓国語。
簡単にはいきませんね。
韓国語の理解度ですが、こっちに関しては、韓国語の単語さえ知っていれば話せなくてもきちんと理解しています。
なので、主人とのやり取りはできています。
5.どうしたら子供が韓国語を話せるようになるか?
これは、うちの環境では難しいですね。
何故かというと、日本に住んでいて、父親が日本人、母親が韓国人の場合、子供は韓国語が上手です。
何故かというと、子供は母親と過ごす時間が長いので。
もしくは、母親が韓国語を非常に流暢に話せる場合。
これも子供には100%韓国語で話しかけられるので、子供の韓国語の能力が伸びます。
でもうちは・・・
日本にいて、母親は日本人。
しかも韓国語は中級程度。。
そこで日本に引っ越してくる前に考えました。
どうしたら韓国語をきちんと話せるようになるのか?
(半分は韓国人だから、話せるようにしてあげないと・・・)
偶然にもCD付きの韓国語の絵本をたくさんいただいたので、それをたくさん持ってきました。うちにある絵本の8割は韓国語の絵本です。
そして、子供が好きそうな映画やアニメの韓国語のDVDを買いました。
韓国語に触れる機会を少しでも増やすために、そして、韓国語の単語を増やすために。
ハングルを教えて読ませたらいいのかな?とも思うのですが、それはまだ大変なので、とりあえず耳から韓国語を入れるようにしています。
効果は・・・?
たぶんありますよ。
これらのお陰で、息子は私の知らない単語まで知っていたりします。
吸収がすごい早いです。
それから・・・
私は、外に居るときでも、周囲に迷惑にならないだろうと思われる場合には、子供達には韓国語で話しかけるようにします。
例えば、私と子ども達と買い物に行った時や、公園で遊んでいるけど一緒に遊んでいる友達がいない時などは、なるべく韓国語で話しかけるようにしています。
少しでも韓国語を生活の中に入れたいので。
色々やってみて一番効果があったのは、韓国に行くこと。
当たり前ですが、これが一番でした。
韓国に行って、韓国のおばあちゃんの家で過ごし、親戚や友達に会い、全て韓国語の中で生活していると、1週間でものすごく韓国語が上手になります。
具体的に言うと、韓国語の単語が一気に増えるので、韓国語でも会話の幅が広がるんです。
韓国に1週間いると、3才娘でさえ会話の40%くらいが韓国語で話すようになります。
本当にすごいです。
とは言え、しょっちゅう韓国に行けるわけではないし、生活基盤は日本にあるので、日本で韓国語に触れさせる環境を作るのに試行錯誤しています。
外国語の教育方法について、良い方法があったら教えていただきたいです。
子供達の語学力について、変化があったらまた記事を書こうと思います。